児童虐待と歯科健診について

児童虐待と歯科検診について

最近では歯科健診で虫歯のある児童は少なくなっていますが、一部の児童に集中して多数の虫歯が認められるケースがあります。親御さんの子供の歯に対する認識不足の場合が多いと思われますが、意図的に子供の歯を治療させない場合には、虐待の一種のネグレクトととらえられます。ネグレクトとは子供を家に閉じ込める、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気にかかっても病院に連れて行かない、などがあります。児童虐待で児童相談所に通報される件数は調査開始以25来年連続で過去最多を更新しています。平成27年度の通報数は全国で10万3260件で一日あたり約300件の通報があるそうです。こういった児童虐待に対する徳島県歯科医師会の取り組みとして、全会員に「ガイドブック」配布しています。この中に気づき情報提供書というものが入っており、気になる項目があればチェックして市町村、または児童相談書に通告することになっています。歯科医師は児童虐待を発見しやすい立場であることを自覚し、早期発見に努める義務があります。

 

Leave a Reply